あなたと私の秘密の図書室
「じゃ、何で顔赤くなってんのさ」
うわー。今ニヤッてした!なんかムカつく~!
「の、のぼせてたもん私!!」
我ながら苦い言い訳だと思う…。でもそれしかなかったもん!
「へぇ。俺にのぼせてくれてたの?まさかお風呂に入ってのぼせてたのが今まで続いてるわけないもんねぇ?」
更にニヤッとしやがったこいつ!なんだよ、俺にのぼせてくれてたの?って、何!?もうやだ!
「バカー!のぼせてるわけないでしょ!」
「じゃ、さっきのは嘘だったんだー?」
う、そう来たか…でもそれを言われたらもう何も言えない…。
「で、何で顔赤くなってんの?」
くぅぅ…勝てない!!悔しい!!認めるしかないの?これ、認めるしかないの!?もうやだぁ。
「……て……の!」
「ん?」
今絶対聞こえてた!まぁ、声小さかったかもしれないけど……でも絶対聞こえてた!!
「一回しか言わないよ!」
「うん」
ニヤニヤしてる。あー、もうこの人には勝てないな…。
「照れてたの!!なんか悪い!?」
「……」
え、黙った!?そ、そんなに私が言ったら気持ち悪かったか!?そうか、そうなのか。
「お、思った以上に可愛かった…。」
「は?//////」
う、今顔赤くなってるわ…。熱いもん…。
「で、また顔赤くなってるけどー?どうしたのー?」
また言わせる気!?それはないだろ!?鬼畜だろソレ!?
「知らない!」
「じゃぁわからせてあげるよ。」
え、とても嫌な予感がする…ってもう10時だ!ラッキー!!……って10時半までだった…。
「キスはやめてよ?」
「はぁい。」
さて、これで何もできなくなるさ…ハッハッハー!
「何もしてこないとでも思った?」
そう言って抱きしめてきた!……これだけでも結構恥ずかしいんだけど……!
「ひゃひ!?」
耳を噛まれた…!しかも驚いて変な声出しちゃったし…あー、もう恥ずかしい…しかも顔が熱い…!
「キスはダメだもんな?」
マジでこの人には勝てない……!!
「降参!キブ!」
「は?最初からゲームなんてやってないけど…どうしたの?」
う!くそぉ!……まぁそうですけども。
「……やめてくださいお願いします!!」
「えー…まぁ、いいや。…明日、ね?」
怖いぃぃ。
「で、残り25分あるけど、何したい?」
そう言われましても…勉強するきはないし…。
「徹は何したい?」
「別に何でもいいけどな…あ、明日、何時ぐらいに家でる?」
「待ち合わせ2時で場所は……どこだったっけ?」
ヤバイ場所を聞き忘れていた!
「あぁ、俺んちに来るっぽい。」
と、徹の家だと!?それは…近くていいな!あ、じゃああれじゃん。
「色々買ったほうがいいんじゃない?」
「お、そうだな。家の冷蔵庫はカラッとしてるし、はこの中も…あ、ぎゅうぎゅうか。うん。お菓子は聡が好んで沢山食べるから、あるんだった…。でもあいつの分だし買わないとだな。…うし、明日は早めに星奈の家行った方がいいかもな。」
「じゃぁー、九時ぐらいに私の家に行こう!」
「よし!あ、星奈ん家大丈夫か?そんな早くて」
「あ、大丈夫大丈夫!うちお母さん早起きだからさ!」
でも私の部屋片付いてたっけ…?まぁ少し待ってもらおう…。
「じゃあお邪魔しますー。」
「へーい。」
時計をみると既に10時20分だった。
「じゃぁもう行くね~。」
「うん。…っておい、道わかんのか?」
あ。全然わかんないわ。……私としたことが…。って私にはプライドも何もないか。
「ごめん。…送ってください。」
「はいよ。」

今はながーーーーーい廊下を歩いているさいちゅう。
「っていうか、お前天然なの?もしかして。」
わ、私が天然!?まっさかー。…って天然ってなんだ?
「んなわけない。私がバカなだけですよーだ。」
「そこまでバカじゃねーよ。少なくとも俺より文系できてんじゃん?」
まぁ、おっしゃる通りですけどもね~。

暫く歩くと…
「お、ついたぞ。」
「ありがと。…じゃ、おやすみ。」
と言って部屋を出ていこうとすると…手を掴まれた!?
「何行こうとしてんだよ。」
「はい?……っ//」
急に抱きつかれた!?おい、急にどうしたのこの人!
「急にどうした……んっ//」
うおぃ!急になにキスしてんだよー!しかもなげぇよ!苦しいよ!死なせるきですか!?胸を叩くとやめてくれた。
「はぁっはぁっ…まったくはぁっ、なんっ…はぁっ、てことするの!…はぁっ、はぁっ。」
「ん?お休みのキスだけど?」
うわ、今ニヤッてした!…じゃないよお休みのキスって、普通 じゃないよ!まったく…苦しい~げほっごほっ!!
「んじゃ…おやすみ、天然さん。」
「天然じゃないーーー!!…おやすみ。」
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