あなたと私の秘密の図書室
そんなわけで今は何故かカラオケをしております。
「あー、ミルクレープ手がでそうー…」
いや、いやなんつー歌詞だよ。しかも、幸実音痴かな貴方。
「幸実お前音痴すぎ笑」
それをいうか健さん。
「え、ひどい!でも知ってる」
まさか自覚ありかい!
「星奈、そろそろしゃべんね?俺、寂しいんだけど」
よいしょ…いやだっと。実花ちゃんがメモとペンをとってきてくれてからずっとかいて話している。
「えー、…星奈コチョコチョー」
っ、く、くすぐったい!けど、ここはがまんがまん!っと思ってめっちゃ睨む。
「あ、あぁ…ごめん。」
「星奈は睨むと怖いからねー」
夏乃が笑いながら言う。
「学びましたとも。」
「じゃ、星奈、歌おうか。」
え、私!?ま、たまには歌おうかな~。
「じゃ、俺とデュエットしようか。」
玲翔さんが言った。いや、誰がするかよ。なぜかクラスのみんなだけのはずなのに、他のクラスの子が数名いる。…なんで?しかも今言葉を発した人、玲翔とかいうひともいるんどけど…なんで、誰よ誘ったの。
「えー」
はい、むしむし。歌いましょう。いや、いっそ歌わない方がいいか。うん。
「いやだ。私歌わない!!」
「ま、そういわないで、ね?」
昨日投げ飛ばしたのになんで、めげないのこの人。はー、もぅいいよ。このやろう。
「じゃぁ徹と歌います!あ、徹がいいならだけどね。」
「あ、いいよ。」
っしゃやった。あ、
『今のはくちきいたことにならないから。あと歌もね!』
「はいはい。」
なんか呆れられてる…。
「じゃ、歌おうかー。」

ってなわけで歌いました。…はい徹はうまかった。私の声あんま聞こえなかったよ…。
「星奈、うまかったな。」
れとさんがいう。普通なんだけどな。
『どうも。徹もうまかったよ?』
「…そうだよな。」
「ありがとう」
うわー徹どや顔だ…。


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