禁断の恋~ただ愛されたかった~
久々に見た。莉緒くんが私に笑ってくれるところなんて。

心臓が壊れそう。ドキンドキン言い過ぎて。

莉緒くんに握られた手が暖かい。

この手を放したくない。

ずっと握っていたい。

あれ、莉緒くんの寝顔見てたら眠くなったちゃった。

私はそこで意識が途切れた。












「____い!おい!」

『んーーー?』

目を開けると目の前には莉緒くん。

あれ?なんで目の前に莉緒くん?

あ、思い出した。莉緒くん熱で倒れて___。

徐々に私の記憶がよみがえってくる。

『熱大丈夫?』

「あぁ。それより手をはなせ。」

莉緒くんに言われてきずく。

ずっと握ってたんだ。

『ご、ごめんなさい。』

今絶対に私の顔赤い。

「コホコホ。」

まだせきしてる。

『大丈夫?』

「うるせぇコホ。もう行く。」

パタン。そういって私の部屋から出ていく莉緒くん。

さっきまで繋がれていた手が寂しい。

ほんの少し握っていただけなのに。

もっともっと、と思う私は欲張りなのかな?


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