禁断の恋~ただ愛されたかった~
私は、優くんに家まで送ってもらって別れた。

「これ、俺のアドレスとケー番。何かあったら電話しろ。」

そういって渡された紙。

どこまで優しいんだろう。この人は。

さすが優真さんの子供だ。

どこか、優真さんと似ていて、落ち着く。

家の中に入ると、さっきまで楽しかったはずなのに、どんどんどんどん感情がなくなって行く。

まだみんな帰ってきてないんだ。

私は部屋にはいってそのままベットにダイブした。

"笑顔って魔法なんだよ"

"生きるってこんなに素晴らしいんだ"

優くんの言葉が頭の中で何度も繰り返される

笑顔なんて忘れてしまった。

今の私の笑顔は全部『偽り』

強く見せるだけの笑顔。

優くんは強い。私は弱い。

私も強くなりたかった。でも私は弱すぎた。

一人でなんでもできる強さが欲しかった。





< 24 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop