禁断の恋~ただ愛されたかった~
「無理すんなよ。こんなに震えてんじゃん。」

私をそっと抱き締める。

『いやっ!離してよっ!』

「なんで、そんなに我慢すんだよ。」

『我慢なんてしてないし、本当に大丈夫だから。助けてくれてありがとう。』

『でも、もう私には関わらないで。喋りかけないで。どっかいってよ。』

自分でも最低な女だと思う。

優くんは私を助けてくれただけなのに。

私はその優しさを突き放したんだ。

『私、優くんと関わったら、いじめられるから。私のためにも関わらないで。』

関わったら最悪な場合優くんまで何かあったら嫌だ。

傷つけたくはないの。

莉緒くんも、優くんも。

私のことで苦しんでる。それを証拠ずけるのは簡単。

優くんの顔が正解を出してる。

怒りや悲しみ苦しみ。いろんな感情がまじって混乱している。




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