禁断の恋~ただ愛されたかった~
「莉愛!送るよ。」

『うん。』

時間は早くて気がつくともう家の前だった。

『ありがとう。それとこの間はごめんね。関わんないでとかいっちゃって。本当はそんなこと思ってないから。逆に学校に行くのが楽しみだった方だよ。』

照れくさかったけど、ちゃんと言わなくちゃいけないから。

『あのね、私と友達になってくれませんか?』

そういって、私は手を前に出した。

優くんを信じてみたい。そう思った。

「ぷ、アハハ!腹いてー!アハハっ!」

『なっ!もういいもん!優くんのバカ!』

折角、ちゃんと言ったのに、笑うなんてひどいよ。

私はプイッと顔をそらした。

「ごめんって!いじけんなよ。それに、俺たちもう友達だろ?」

「俺にとっては莉愛は友達で大切な人だよ。」

さっきまで怒ってたのに、もうそんなことはどうでもよくて、優くんが言った言葉が凄く嬉しかった。

涙が溢れて止まらない。

「ほらほら、泣くなよ。ったく。子供だな。莉愛は。」

『だって、涙がとまらないんだもんー。グスッ』

認めてもらえた気がした。

『私、迷惑じゃない?』

「逆にもっと迷惑をかけてほしい。おれてきにはな。」

『優くん___。』



< 36 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop