禁断の恋~ただ愛されたかった~
屋上に行くと、もう先客が来ていた。

______莉緒くんだった。

久々にみる。入院中は見れなったし、退院してもすれ違いで会えなかった。

女といないなんて珍しいな。

そう思うと嬉しかった。

私は、勇気をもって莉緒くんに話しかけることに決めた。

『莉緒くん!あの、久しぶりだね。』

まだ、ちょっとビクビクしてしまうけど話しかけれた。

「なんで、一週間来なかったんだよ。それになんで、優が知ってんだよ。」

莉緒くんが不機嫌な理由がわからない。

なんでそんなに怒ってるの?

連絡しなかったから?

いろいろな疑問が私の頭を支配する。

『ご、めん。』

「何があったんだよ」

『え?』

まさかの質問に私はぼーぜんとしてしまう。

「だから、何があったんだよ。」

莉緒くんが聞いてくれるのは嬉しいけど 、その質問には答えられない。

『ご、めん』

謝ることしかできない。

話せない。どうせ迷惑をかけるし、もっと嫌われるから。

弱いとこなんて見せなくていいの。

いじめられているなんて、そんなことは言えない。





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