禁断の恋~ただ愛されたかった~
下には私のお兄ちゃんであり、大好きな人がいた。

『おはよ。莉緒くん。』

「_______」

おはよも言ってくれない。

ズキッ。胸が痛い。こんなこと毎日なのに。

莉緒くんは私の方なんて見ないで、どこかにいってしまった。

どうせ、女の子のところだろうな。

私も、その女の子になりたいよ___。

だって、女の子には笑ってしゃべっているでしょう?

私と喋るのは必要事項だけ。

笑うなんてもってのほか。

どうしてこんなにも嫌われたの?

私、悪いことした?わかんないよ。莉緒くんの考えていることが。

目頭が熱くなる。

「____好きだよ。また、守ってよ。王子様。」

私の声は誰に届くわけでもなく、部屋にただ悲しそうに響いて消えるだけ。





____王子様。助けてっ。

王子様はきずかない。お姫様の心悲鳴を。
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