禁断の恋~ただ愛されたかった~
もううっかい深呼吸をして前に歩き出す。

今日も1日がんばらなくちゃ。

学校につくとキャーー女子の甲高い声が聞こえてくる。

莉緒くんが来たんだ。

莉緒くんは人気者。友達も男女問わず多くて、女子にモテモテで皆から愛されてる。

私とは正反対。

私は友達も居なくて、引っ込み思案で愛されない存在。

顔はこんなにもにてるのに、ちょっと違うだけで、ぜんぶが違う。

やっぱし莉緒くんは王子様。

必要な存在。

私は、そんな莉緒くんの影。

いや、私は莉緒くんの偽物かもしれない。

ねぇ、莉緒くん。貴方が幸せになれるためなら、私はなんでもするよ。

莉緒くんは____未来。希望なの。

こんなの大袈裟かも知れないと人は言うかも知れないけれど私はそのぐらいに大切な人だから。

そして、私は絶望。

貴方が、希望をもって死ぬなら私は絶望をもって死ぬの。

だから、私は貴方が光の中でも生きられるように、私は闇の中で生きて行く。
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