禁断の恋~ただ愛されたかった~
「莉愛。」

和真の声がちょっとだけ低くなった。

怒ってる。

私はしぶしぶ顔を上げた。

その瞬間和真に抱き締められた。

「莉愛。俺言ったよね。どんな莉愛でも俺は好きだって。」

「大丈夫。離れて何かゆかない。俺はもう莉愛なしでは生きていけない。愛してる。」

私は、顔をしっかりと上げて和真を見た。

その目は本気だった。

『和真。ありがとう。私も私も、愛してる。』

私は、初めて和真に愛してるといった。

莉緒くんのことがあったからずっと言えなかったこの言葉。









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