恐怖メール
 翌日。引き戸を開けて教室に入った私はすぐに憂を見つけた。

マナと話していた。



  「あっ、彩桜!! おはようっ!もう具合大丈夫?」
そう聞かれて私は昨日早退したことを思い出した。


「大丈夫。あれ?沙奈……は?」

昨日のは憂がふざけてただけ。そう思って、軽く言ってみる。



   「沙奈……??昨日もそれ、言ってたよね……??誰?沙奈、って」

憂がそう言ってマナを見た。マナも口を開く。


 「彩桜、どーしたの?沙奈なんて人、ここにはいない……よ?」





‘ココニハイナイ’








  ‘サナハ     ココニハイナイ ’
< 29 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop