恐怖メール
  ある日のことだった。華夏が、青い顔で登校してきた。




   「どうしたの。華夏?」

そう聞いても、ただ首を振るだけだった。おかしいなと思った。


 「鈴菜……。ずっと友達でいてくれる?」

不意に華夏がそういった。やっぱり今日の華夏はおかしい。





 頭の中に恐怖メールが一瞬浮かんだが、華夏はそんなもの見るわけがないと、確信していた。










   「うん、友達だよ。死ぬまでずっと」


華夏は笑った。


















   「私………………もう鈴菜のこと大好き」









まだ幸せだった。













  *





私は、華夏の跡をつけることにした。
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