恐怖メール
そう、もういないそれぞれの親が訴えたのは、ヒナちゃんでも、その親でもなく――
‘警察’。
きっと、脱走させたからでしょう。ヒナちゃんは、それでもいつも辛い顔をしていた。
「…………お兄ちゃんをいじめた人。その人、メール……してた」
ヒナちゃんは途切れとぎれに私にもう一度話しだした。その話が親にも聞こえたらしく、寄ってくる。
「……その人が、お兄ちゃんに謝れば――全てが、終わる」
そう、ヒナちゃんは言った。
私は、それで全てが終わるのなら、とその人たちを探すことを始めた。
次の被害者が、侵食されていることも知らずに。
*
‘警察’。
きっと、脱走させたからでしょう。ヒナちゃんは、それでもいつも辛い顔をしていた。
「…………お兄ちゃんをいじめた人。その人、メール……してた」
ヒナちゃんは途切れとぎれに私にもう一度話しだした。その話が親にも聞こえたらしく、寄ってくる。
「……その人が、お兄ちゃんに謝れば――全てが、終わる」
そう、ヒナちゃんは言った。
私は、それで全てが終わるのなら、とその人たちを探すことを始めた。
次の被害者が、侵食されていることも知らずに。
*