恐怖メール
ヒナちゃん。



お兄さんのことを警察に言って、1時逮捕まで追い詰めた妹。




そんなひなちゃんとよく話している私は、「危険人物」の対象なのだろう。



   「……愛莉。もう私と関わらないほうがいいです」



ヒナちゃんも感づいたのだろうか_そういった。




 私は咄嗟に



   「ダメ!! 離れるとなにがあったかわかんなくなる!! 私はこれでも霊感持ってるから……」


と、叫んでいた。




ー‘消えた’人も見えるから―





   「……ありがとうございます」

そう、ヒナちゃんは言った。そして、力なく笑った。

彼の狙いは、




ヒナちゃんと、私。







そう、確信した。
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