片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜

やばいかも…

彩芽を探しに行ったわいいものの。

トイレに彩芽いないし、旧校舎まできちゃったし、足痛いし、戻れないかも。

『痛っ。』

災難だなー。

こんな時、泰斗先輩が来てくれたらな…
なーんてね。笑

こんな時まで考えるなんてバカみたい。


そのまま戻ろうと思ってると、
急に足に激痛が走った。

踏ん張れなくなってそのまま足を抱えて倒れる体制になった。

『いったーい!』

やばいよ。これ。

あ、そーだ!
携帯!


『あ、教室に忘れてきた。』


誰か。

やばいよ。痛い。
松葉杖ついとけばよかった。

でも、そんなことしたら彩芽が心配するし。

ここで痛がっててもまた彩芽を苦しめるだけだ。


『立たなきゃ。』

立たなきゃ、いけないんだ。

『よいっしょ』

はぁ。
なんとか立ち上がれた。

少しずつ前に進んで教室まで向かった。


まだ、20mも歩いてないのに足が限界みたい。

『お願いだから。お願いだから耐えて』

バタッ

足が動かなくなったから一旦休憩をしていた。

「成羽!」

泰斗先輩。

「成羽、大丈夫か?!」

『余裕です!ニコッ』

嘘だよ。余裕じゃないよ。

「そーか。ならよかった。」

気づいてよ。余裕じゃないの。素直じゃないから。
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