片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜
「とにかく座って」
先輩は氷を持ってきてくれた。
『ありがとうございます。』
「おう。あのさ…」
ん?
「なんで松葉杖つかないの?」
彩芽が心配するから。なんて言えないし。
先輩、心配性だから
『軽いねんざなんでつく必要ないんですよ!』
「成羽!いい加減素直になれよ!」
急に先輩が怒鳴ったからびっくりした。
先輩がこんなふうに私に怒るの初めてだ。
「骨折してんだろ?
松葉杖つかないと治るの遅くなんだろ?」
なんで知ってんの?
『なんで…』
「心友が心配するからって松葉杖ついてないんだろ?」
『そーだよ。
でも、私は私の意思でこうしたんだ!
彩芽を責めるようなことは絶対に言わないで!』
私のせいで彩芽が傷つくのは嫌だ。
『いくら先輩でも。
彩芽を傷つけたら、誰であっても許さいないから。』
先輩はニコリと笑った。
「責めたりなんかしないよ。
傷つけもしない。
2人とも友達思いなんだな。」
私は…
『私は友達思いなんかじゃない。』
「友達思いじゃん。
そーやって松葉杖ついてないとこも。
心友助けたことも。」
違う。
『そーなったのには理由があるの。
私がその前に彩芽を傷つけたから。 だから、友達思いじゃない。償いみたいなもんだよ。』
償いだよ。そんなの。
『私は、最低なんだ。』
「それは成羽の優しさだろ?」
私は優しくなんかない。
「成羽。俺さお前の心友に言われたんだ。」