片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜
でも、なぜか私のイライラはとまらなかった。
『先輩が別れよって言うなら私は別れるよ。
でもさ、ふざけんなよ。
私も先輩の笑顔に惹かれたんだよ。
素直になれんかった自分が悪いのはわかってる。
でも、先輩は私に何を求めてたの?
何をしてほしかったの?』
こんなのただのやつあたりだ。
わかってる。わかってるよ。
でも、止められないんだ…
『先輩がかっこよくて他の人が好きになったらどーしよ?って不安だったよ。
でも!でも…私は先輩を信じてた。
それなのに、先輩は私を信じてくれんかったんやな。
確かに先輩は特別かっこいいわけじゃなかった。頭をよくない。でも私はそんな先輩を好きになった。
好きやからかっこよくみえる。』
振られてんのに何言ってんだ?私は。
『ごめん。やつあたりだってわかってる。
もう、別れるから。
今までありがとう。』
別れるんだ。そーか。
私はまだ、先輩といたかった。
「ごめん。
成羽を幸せにしてやれなくて。」
『いーよ。
私は十分幸せだった。
ありがとう。』
先輩にいられると気まずい。
『もう、授業始まりますよ。
教室に戻ってください』
「いや、でも」
『受験生でしょ?
いいから、もどって?』
「わかった。
足、お大事にな。」
それだけ伝えて先輩は出ていった。
なんでだろう。
涙なんて出ないや。
『歩けるかな?とりあえず、戻ろう』