片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜
その日は委員会で彩芽とは一緒にいなかった。
帰ろうとした時、教室に忘れ物をしたことに気づいた。
はぁ。めんどくさいなぁ。
明日でもいいかな?いや、でも宿題だしなぁ。
よりにもよって数学だし。取りに行くか。
階段を上がると誰かの声が聞こえてきた。
それは私のクラスからだった。
耳をすますと…
「いい加減にしろよ。」
「きもいんだよ。」
「やめてっ。」
聞き覚えのある声だった。
「あれ?成羽?」
後ろに泰斗先輩が通ったところだった。
しょうじき、気まづい。
『あ。ちょっと忘れ物しちゃって。』
「やめてっ!」
教室の方から聞こえた。
この声は