片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜
『彩芽!』
私は勢いよく教室のドアをあけた。
そこには同じ学年の女子が5人ほど群がって
彩芽を蹴ったり殴ったり足で踏んだりしていた。
彩芽のその痛々しい姿を見ると
気づいてあげられなかった自分にも
彩芽を傷つけたこいつらにも
きれるほどだった。
「あ、成羽じゃん?一緒にどう?」
どう?
『どう?ってなに?』
「一緒に遊んであげない?」
限界…
後ろに先輩がいるのも忘れていた。
『遊ぶ?何それ?彩芽とみんな遊んでんの?』
とまんない。
「そーだよ?」
『彩芽はそんな遊び好まないと思うけど?』
彩芽がそんなことするはずない。