片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜




『彩芽!』


私は勢いよく教室のドアをあけた。


そこには同じ学年の女子が5人ほど群がって

彩芽を蹴ったり殴ったり足で踏んだりしていた。


彩芽のその痛々しい姿を見ると

気づいてあげられなかった自分にも

彩芽を傷つけたこいつらにも

きれるほどだった。


「あ、成羽じゃん?一緒にどう?」

どう?

『どう?ってなに?』

「一緒に遊んであげない?」

限界…

後ろに先輩がいるのも忘れていた。

『遊ぶ?何それ?彩芽とみんな遊んでんの?』


とまんない。


「そーだよ?」


『彩芽はそんな遊び好まないと思うけど?』


彩芽がそんなことするはずない。
< 54 / 64 >

この作品をシェア

pagetop