片思い上等じゃん♡〜I love you you love me?〜
『彩芽。』
そっと声をかける。
でも、その言葉は怒りに満ちていた。
『どうして言ってくれなかったの!
どうして頼ってくれないの!』
彩芽は黙り込んだ。
『彩芽が言ったんだよ!
なんでも言い合うって。』
『そーやって約束したじゃん!
約束したのに破るの?
破ったの?』
慰めなきゃいけないのに。
「違うの!成羽!」
『何が違うの!そーじゃん!そのままじゃん!普通はここで大丈夫?って聞かなきゃいけないんでしょ?でも無理だよ。』
「成羽を失うのが怖かった。」
失う?
「いじめられてるって言ったら離れていきそうだったから。」
そっか。彩芽にとって私って。