惹かれる心と放つ想い
「「お疲れ様でした!!」」

すべての仕事を終わらせ部活を終わらせる頃には18時を回る。

「晴君一緒に帰ろう!」

一緒に帰りを誘ってくれる女の子
1-C〔水本明日香〕
家が隣の幼馴染み。
「おーーーーい!!帰ろーぜーーー!!」
それともう一人は
1-B〔岡崎悠人〕
こいつも幼馴染みだ。

明日香とはたまたま同じ部活になった。
俺が体験入部時すでに入部していたのだ。

悠人は中学時代の先輩の頼みが断れなくて結局サッカーを続けることになった。

悠人は先に部活が終わるので自主練ついでに待っててくれている。

帰りはグラウンド方面の近道から帰るのが日課になった。

三人とも家に近い高校を選んだ為、皆が駅に向かう中、逆方向に帰る。

そんな通学路にも慣れてきた。


「悟先輩、ホントにかっこいいよね~」

「もう名前呼びか、新垣と津田に睨まれんぞ」

1-C〔新垣花〕

1-C〔津田恵美里〕
は新入部者6人内の2人で山岸先輩目当てで入った女子だ。

「ちょっと止めてよ~
2人ともいい子だよ」

「新垣ってあのB組のおとなしい子だろ?
先輩目当てなんだ」

「っぽいね
実際お互いがお互いを敵視してる感じ」

「あははは
女の子の怖いとこだね~」

「ちょっと!女の子皆がそんな怖いわけじゃないわよ!」

そんな他愛のない会話をしていると、唐突に悠人の顔がイヤらしくなり。

「それはそうと晴お兄さん
以前に言ってた憧れの先輩とはお喋り出来ましたか?」


少々の沈黙。

俺が弓道部に入った理由。

それはとある先輩の姿に憧れたからだった。

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