惹かれる心と放つ想い
第二章【梅雨】
ザー…
桜は散り雨は止まない。
部活に入って一ヶ月とちょっと。
6月になっていた。
教室の雰囲気も微妙にジメジメして、春の騒がしさもどこかえへ消えていた。
「晴、どうしたんだよ、浮かない顔して」
「いや、ちょっとな」
「俺部活ないし先帰ってんぞ~」
グラウンドは泥だらけで使い物にならなくなっていたため外の部活は筋トレか休止といった状態だった。
「おう、じゃーな」
そう言って悠人を見送り部活へ向かう準備をする。
憂鬱な気分は拭えない。
「はぁ…行くかな」
少し音楽を聴きながらボーッとする。
一人の教室には雨の音が、耳には音楽が流れこむ。
余計憂鬱になりそうだ。
その時、後ろからイヤホン誰かに取られた。
「え?」
「少年、まるで部活なんてやる気しないみたいな顔してるじゃないか」
渚先輩が俺の前の席に座った。
「え!?渚先輩!?
いやいやいや、そんな事はないっす」
驚いた、心臓の鼓動が早くなるほどに。
「へー洋楽派なんだぁ
意外な新発見だ
あ!そだそだそんな顔した君に朗報だよ
今日先輩達来れないから部活お休みです!!」
「そうなんですか?
緩いっすねウチの部活」
「まあ人個人の用事って被っちゃうことあるし仕方ないよ
というわけで本題に入ろう!」
そう言いながらブレザーのポケットから鍵を取り出した。
「ここに弓道場の鍵があります!!
さあ晴君!!自主練しよう!!」
桜は散り雨は止まない。
部活に入って一ヶ月とちょっと。
6月になっていた。
教室の雰囲気も微妙にジメジメして、春の騒がしさもどこかえへ消えていた。
「晴、どうしたんだよ、浮かない顔して」
「いや、ちょっとな」
「俺部活ないし先帰ってんぞ~」
グラウンドは泥だらけで使い物にならなくなっていたため外の部活は筋トレか休止といった状態だった。
「おう、じゃーな」
そう言って悠人を見送り部活へ向かう準備をする。
憂鬱な気分は拭えない。
「はぁ…行くかな」
少し音楽を聴きながらボーッとする。
一人の教室には雨の音が、耳には音楽が流れこむ。
余計憂鬱になりそうだ。
その時、後ろからイヤホン誰かに取られた。
「え?」
「少年、まるで部活なんてやる気しないみたいな顔してるじゃないか」
渚先輩が俺の前の席に座った。
「え!?渚先輩!?
いやいやいや、そんな事はないっす」
驚いた、心臓の鼓動が早くなるほどに。
「へー洋楽派なんだぁ
意外な新発見だ
あ!そだそだそんな顔した君に朗報だよ
今日先輩達来れないから部活お休みです!!」
「そうなんですか?
緩いっすねウチの部活」
「まあ人個人の用事って被っちゃうことあるし仕方ないよ
というわけで本題に入ろう!」
そう言いながらブレザーのポケットから鍵を取り出した。
「ここに弓道場の鍵があります!!
さあ晴君!!自主練しよう!!」