SECOND プリキス!!




「で?」

「え……?」

「アンタらが烏丸さんを毛嫌いする理由は終わったかって聞いてんの。」



黙っていたから、反論する勇気がないのかと思われたのかもしれないけど、違うで。

アホくさ過ぎて返事をする気力もなかったんや。




「……烏丸さんを庇うのね?」


みるみるうちに釣り上がった目に、キッと睨まれる。

……庇うとか、庇わないとか、本当にアホらしい。

もしうちが此処で、この人達の考えを一刀両断したら、この人達はどんな顔するんだろうな。考えるだけでめっちゃおもろくなってくる……って、やめやめ。

こういう喧嘩っ早い性格も直すって決めたんや。

ここは穏便に、事実だけ言おう。




「うちはうちがこの目で見たものしか信じないから、アンタらの刷り込みは無駄やで。」

「……今にあなた、後悔するわよ。」

「はいはい。」

「っ、行きましょ!!」



適当に返せば、松竹さんは激昂して取り巻きを連れて踵をかえした。



……烏丸さんも、大変やな。

目立つからリーダーに向いてるけれど、その分恨みも買う。

それはリーダーになるための代償みたいなものだとしても。



「さーてと、トイレトイレ。」



うちはクラスのリーダーみたいな人に完全に嫌われたけど……これからどうなるんやろうな。

少なくとも、さっきの言動については後悔してない。

だから────


自分らしく、悔いの残らないようにやってやろうじゃないか!




佳蓮side end
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