SECOND プリキス!!
「流石姉妹。あんたもキラキラしとるな。」
うーん、納得と大きく首を振る。
でも納得されても、私はそこまでキラキラしてないから、騙している感覚になる。
「うちの兄の方が私よりずっとキラキラしてますわ。」
「え、お兄さんいるん?!」
人形フェイスで有名な兄・烏丸吉良の存在を暴露すると、思った以上に兵藤さんは身を乗り出した。
「絶っっっ対イケメンやろーなぁ……。」
「うん、多分、かなりかっこいい。」
自分の兄をそう表現していいのかとか、迷う事はなく即答。
だってお兄ちゃん、誰がどう見ても格好いいもん。
謙遜する事無く即答してしまった。
兵藤さんは、陰飛羽では珍しいタイプみたいだ。
あまり気取った感じのない、そしておっとりもしてない、普通の女の子といった感じ。
だからなんか、話しやすい。
少しだけ話が盛り上がってきて、仲良くなれるかなとドキドキしていたのだけれど、兵藤さんは何故か驚いた表情になった。
大きな目をパチパチと動かして、どうかしたんだろうか。
「どうしたの?」
「烏丸さん、それ素なん?」
「え?」
「今普通やったやろ。言葉。」
「……う、ふふ。気の所為ですわ。」
「へー、カナンにも普通の子、いるんやな。」
「話聞いて!!」
兵藤さんが、話しやすいからなのか……。
私はあっさり素を出してしまっていた。
あ。これ、橘の時のパターンと似てるね。