四季物語～甘く切ない四人の高校生～

「あ、あの由布院会長ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げる
彼女は私に何も言わず、たださらっと髪をなびかせた。
「態度ワル」
千代が文句を言う
「今に始まったことじゃないわよ」
つばめはあきれてる
しかし彼女のおかげで怪我をしなかったのだからいいのではないかと思う。
少なくとも私はそう思ってる。
本堂先輩も1年生の子ももうここにはいなかった。生徒会室に行ってはないと思う。
どこかに行ってしまったのだろう。
本堂先輩の練習はおそらく見れない
未遂とはいえども、殴りかかろうとした。消して許されることではない。
退学にはならないものの最悪停学の場合もある。
いい待遇をされてもしばらくはサッカー部の練習にはでれないだろう。
「寂しいな」
誰にも聞こえないように呟いた