【死選】
ピーポーピーポー♪
救急車が到着した


私は先輩を抱きかかえていた
先生が、後から来てキョトンした顔で私を見て言った


お前が倒れたんじゃないのか?


私は何も言わず
ただ先輩を助けたい一心で叫んだ


しっかりしろ!


先輩の体は暑く
息はしていないようである


救急隊員が来た
白いストレッチャーとバックを片手に持っている


これは、日射病です
早く手当をしないと命の危険があります


しかし私には、分かっていた
先輩は助からないと


私の死と、入れ代わり死んだと

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