雨上がりの空に。
「どうでもいいけど、ご飯だよ」
拓海はモテるらしいけど、冷たくて、人に興味がない。
姉の私にも拓海は読めない。
「拓海は彼女とかいらないのー?」
「……女なんて、皆嫌い。俺の外見しか見てないから」
拓海、さりげなく自慢…。
じゃなくて、そんな事を思ってたなんて。
「拓海に合った子が出てくるよ。きっと」
「……ありがと。バカ姉ちゃん」
拓海は私にあっかんべーをすると、階段を下りた。
本当に可愛くない弟。