終わりが欲しかったんだ、ずっと。
あたしの答え……?
なんて答えていいか分からない、それがあたしの答え?
『茉里、とりあえず俺は茉里とはもう付き合えない。
正直こうやって話すのもしんどかったりすんだ…。
もし、俺の言ってることが分からないならさー…
幼馴染に聞いてみろよ?』
三橋君の言葉を聞かなくても、この教室に入った時から三橋君は辛そうな顔をしてた。
…ううん、呼び出された時も、いやここ数日前から私の顔を見ると悲しそうな顔をしてた。
『じゃーな、茉里…』
三橋君は私に背を向け、そのまま教室の出入り口に向かって歩いていく。
そして彼の姿が教室の出入り口から完全に消え、あたしは目の前の窓ガラスに映る自分を見て、一つ大きいため息をついた。
『“耕平に聞け”って…。
あたしよりバカな男がこんな難題を解ける訳がないじゃん…』