「さよなら」って言って?
 俺は部活に出れるようになった。

 まだ、怪我前よりは動けないけど、
あのずるい先輩よりは、もう上手い自信がある。


次の大会前の最後のスタメン発表のミーティング。
これには間に合わせたい。

そして、またある日。
俺は、部活の試合練習に合流した。



 そして、スタメン発表の日。

前みたいに、大きな紙がホワイトボードに貼り出された。

「あった・・・・。」

MFの右サイド。前回と同じ。

「よかったな!これで完全復活だ。」

「あぁ。」

楓が喜んでいた。



 この報告は一番に星野さんにしようと思った。

「星野さん!
 スタメン入りしました!
 応援してくれてありがとう。
 調子は、どうかな?」

メールの返信はすぐ帰ってきた。

『よかったね!
 退院はできるかはわからないけど・・・。
 屋上から望遠鏡でみるよ(笑)
 私は大丈夫!試合頑張ってね♪

 っあ。試合前に、傾向色の何かを
 屋上に向けて見せてよ。
 試合中その人を追うから。』

「わかった。頑張るよ。」


俺はほっとした。
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