「さよなら」って言って?
 試合が終わって、すぐ渡部は俺の所に来てくれた。

「よかったよ、試合。」

「サンキュー。」


「そういえば・・・ささら、会えるってよ?」

「マジで!?」

渡部はささらからのメールを見せてくれた。


『悠馬くんに、会えるから、会いにきて!!!って伝えて?』


「行ってあげなよ・・・?」


「おう、・・・あっでも、片付け。」

「いいよ。俺たちだけでやっておくから。」

振り返ったら楓がいた。

「今日は活躍したんだから。俺たちが説得しておくよ。」

「サンキュッ!」



俺は足が回る最大の速さで病院へ向かった。


汗臭いユニフォームのまま・・・試合よりもダッシュで。
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