路地裏物語屋

その日から、峯尾はしつこく話しかけてくるようになった。

朝、ホームルーム前
休み時間の間
昼休み
放課後

会話は成立してないけど、峯尾は色々な事を俺に話してきた。

今日は良い天気だとか、お弁当にハンバーグが入ってただとか

どーでも良い事をずっと話してきた。

俺は嬉しい半分、戸惑い半分だった。

俺に話しかけて、なんの得があるのだろうか。

俺は話しかけても、冷たいような反応しかしないしメリットがない。



俺はついに聞いてみる事にした。



「なぁ、なんで俺に構うんだ?」





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