俺、兄貴になりました②
久遠家は有名一家
とある街に、周りの家より2倍近く大きな家が建っている。
その家には、近所では大変有名な家族が住んでいました。
近所に住む人々は、口を揃えて言う。
「あの家族ほど元気な家族はいない。みないい子達で、有名人がいる家族」
と。
そんな有名な家族の日常を見てみよう。
その家族の日常は、ある青年の声から始まる。
「起きろー!!朝飯ー!!」
朝7時。
青年の大きな声が家中にこだまする。
久遠 翔輝、24歳。
まだ若いが、世界的に有名なカリスマスタイリスト&デザイナーだ。
ルックス、性格共にかなり男前な青年。
「おっはー!」
「今日の朝飯なにー?」
元気にバタバタと階段を駆け下りてきたのは、中2になった尚と、中1になったばかりの慎だ。
中学生になって野球部に入った2人は、身長は伸びたものの中身はいたずらっ子のまま。