俺、兄貴になりました②



「タオルここに置いておくから」



そう言って下ろしたてのタオルを持ってきてくれたのは陽にぃ。


昔よりクールになったけど、根は兄弟思いのしっかり者。



頭もよくて、いつも勉強を教えてくれる。

バカな俺が今までテストで赤点を取らずにやってこれたのは、陽にぃのおかげと言っても過言じゃない。



「「ありがとー」」



お礼を言ってお風呂に駆け込む。


体を洗って、湯船に浸かること20秒。



「「お風呂上がったー!!」」


「ちゃんと温まってないだろ!」



早くお風呂から上がった俺たちを翠にぃが叱るのは、いつものこと。



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