俺、兄貴になりました②



それから放課後になった。


電車に乗って20分、最寄り駅から出て、
俺は帰り道にスーパーに立ち寄った。




「あら、翠ちゃんおかえりー!今日は何にするの?」


「今日はロールキャベツだって、翔にぃが」


「いいわね!今日もサービスしておくからね」


「ありがとうございます」




仕事で忙しい兄貴達のかわりに、こうして買い物に来るのが俺の日課。



ここら辺の地域の人達に久遠家を知らない人はいないと言われている。


それくらい有名。



そりゃそうだよな。

有名人があれだけいれば有名にもなる。


もちろん俺たち兄弟のことも知られてる。


ここの地域に同じ学校の奴がいなかったのが幸いだ。


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