俺、兄貴になりました②
この先どんな未来があるか分からないけど、あいつらとなら笑って生きていける。
絶対と言ってもいいくらい、そう思える。
あと何年後には、こうなってるかもね
なんて話すのもいいかもしれない。
辛い過去だって、いつかきっと笑って話せる日が来るから。
「翔にぃ早くー!」
「置いて行っちゃうよー!」
「はいはい、今行くから待ってろー」
心地よい風に吹かれながら、弟たちの元へ急ぐ。
今度はどこに行こうかな。
なんて思いながら歩いていく。
何気ない日常の、小さな出来事。
それをひとつひとつ大切に抱きしめて、今日も共に生きていく。
それはきっと、かけがえのない、幸せな日々。
おわり。