俺、兄貴になりました②



この先どんな未来があるか分からないけど、あいつらとなら笑って生きていける。


絶対と言ってもいいくらい、そう思える。



あと何年後には、こうなってるかもね



なんて話すのもいいかもしれない。



辛い過去だって、いつかきっと笑って話せる日が来るから。




「翔にぃ早くー!」


「置いて行っちゃうよー!」


「はいはい、今行くから待ってろー」




心地よい風に吹かれながら、弟たちの元へ急ぐ。



今度はどこに行こうかな。


なんて思いながら歩いていく。




何気ない日常の、小さな出来事。



それをひとつひとつ大切に抱きしめて、今日も共に生きていく。



それはきっと、かけがえのない、幸せな日々。




おわり。


< 115 / 116 >

この作品をシェア

pagetop