俺、兄貴になりました②
「トーストとベーコンエッグ。早く顔洗ってこい」
「「はーい!」」
2人はまたバタバタと洗面所にかけて行く。
…朝から近所迷惑だ。
「おはよう、翔にぃ」
学ランをしっかりと着て起きてきたのは、中3の陽。
クールなところは相変わらず。
けれど兄弟思いのしっかり者なところも相変わらずだ。
「何か手伝うことある?」
「あー、じゃあ洗い物頼むわ」
「分かった」
陽は袖をまくって洗い物を始めた。
いつも助かる、と、翔輝は思う。