俺、兄貴になりました②
騒がしくて、まとまりがない兄弟だけど。
「さてと、夕飯でも食べますか!」
「「飯ーー」」
「あっ!!待て、雷!煌!!お前ら唐揚げ全部食う気だろ!!」
暖かくて、優しくて。
「翠にぃ行くよ!てか、俺翠にぃいなくなったらマジで何にもできないんだから、もう出て行ったりすんなよな!」
慶が顔を真っ赤にしながら俺の横をかけて行く。
「そうだよ、翠にぃ。俺も翠にぃいなくなったら、誰におかえりって言ってもらえばいいの」
慶に続いて、陽も声をかけて歩いていく。
よかった。
俺のやってきたことは無駄じゃなかった。
ちゃんと、届いてた。