俺、兄貴になりました②



「あの、さ」


「?」



キョトン、と首を傾げて俺の言葉を待つ。


俺は少し震える拳を握りしめた。




「俺と、付き合ってくれないかな」



今までの人生で1番緊張して、1番勇気を出した。



返事は返ってこない。


やっぱ、ダメだったかな…。




「…っ…えっく…」



え?



突然聞こえてきた泣き声に顔をあげると、彼女が両手で涙を拭っていた。



え。


え!?



なんで泣いてんの!?



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