俺、兄貴になりました②
泣くほど俺の告白が嫌だったとか!?
「ごめんっ、俺…」
「違う、の……」
違う…?
「わ、私…ずっと慶くんのこと、好き…だったからっ……嬉し、くて……」
へ…?
好き?
俺を…!?
「ずっと、片思いしてて……でも、慶くんすごくモテてたから、私なんか無理だって、思って……」
マジか。
じゃあ、部活で毎日来てたのも、本当に俺を見に来てたからってこと?
やべえ。
ものすごく嬉しい。
「愛美ちゃん、俺の彼女になってくれますか?」
すると彼女はまだ目に涙を溜めたまま、真っ赤にした顔で笑った。
「はいっ…」
彼女を引き寄せようと手を伸ばす。
もう少しで彼女に触れる、その時だった。