俺、兄貴になりました②



少しの光だけでもいい。



一粒の光だけでもいいんだ。



この家に光を分けて。




スルスルと手のひらから零れ落ちて行ってしまう光を、誰かすくって。



こんなことを誰かに言ったら、笑われるんだろう。


バカみたいだと、大袈裟だと言われるんだろう。



あしらわれて終わってしまうんだろう。





だから言えない。


だから、星に願うしかなかったんだ。




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