俺、兄貴になりました②



次の日、俺たちは再婚相手の家に来た。


すごく大きな家で驚いたけど、不安の方が大きかった。



知らない人が父親になって、上手くやっていけるのかな。



でもどっちみち、暗闇にいることには変わりないのだから、気にする必要はないかもしれない。




そう、思ってた。




「久遠翔輝。よろしく」




そう、思ってたんだ。


この人の、この笑顔を見るまでは…。






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