俺、兄貴になりました②
光をすくって欲しいと願ったあの日。
もう、その手は必要ない。
暗闇に落ちてしまいそうになったら、手を伸ばせばいい。
その手を掴んでくれるのは、すくいあげるための手じゃなくて、大きく包んでくれる優しい光だから。
零れても、零れても、溢れて止まらない光がここにあるから。
絶望ではなく希望を。
闇ではなく光を。
諦めるのではなく、最後まで。
もう泣かなくていい。
笑顔で生きよう。
こうして、笑顔でいられる日が来たんだから。
「「いただきまーす!!」」
明日も、明後日も、これからずっと先の未来も。
笑おう。
みんなで。
あの頃の分まで、笑って生きよう。
大切なものが、すぐそばにあるのだから。