俺、兄貴になりました②



「尚にぃ……じゃなかった、尚先輩、休憩しましょー」



お茶やスポーツドリンクが入ったコップを持って、慎が呼んでいる。



「いいよ、尚にぃって呼んでも」


「え、でも…」


「俺がいいって言ってるんだから、いいの」



すると慎は顔をパァッと明るくさせ、満面の笑みを向けた。



さすが末っ子。

甘えるのが上手いよね。



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