俺、兄貴になりました②
「あ、隣の学校の野球部の方なんですね」
「うん。さっき部活が終わったとこなんだ」
初対面なのに、なぜか違和感もなく話せてることに驚く。
「私、2年の棚谷 桜って言います」
2年?
同い年じゃん!
「俺、久遠 尚!俺も2年なんだ」
「ホントですか?わー、なんだか親近感ありますね」
この子のふわふわとしたこの感じ、なんか落ち着くなぁ。
もっと話していたかったけど、彼女は用があって帰らないといけないみたい。