プロテスト・レコード
1:青春サンシャイン
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桜並木を抜けるとレンガ造りの校舎が見えてきた。
まだ新しい建物は太陽を反射して輝いている。
「どうですか?宇宿莉桜くん?」
おどけたように聞いてくる高校生は義姉の宇宿華恋。彼女も今日からこの高校(中高一貫なので校舎は一緒)へと進学した。
「…なんか変な感じ。制服は違和感あるね。」
「うん。なんか莉桜が着てるの変かも。ランドセルの方が…」
「ごめんなさいね背が低くて中学生に見えませんか。」
いまだに150を越えれない背はコンプレックスだ。
「冗談冗談!ほら校門だよ?」
華恋が指差す先には校門が見えていた。
羽海学院中学校・高等学校 合同入学式
入学なんて何年ぶりだろう…あ、6年ぶりか。
「…お母さんもみてるだろうね」
2年前に火事で失った母を思うと少しだけ、寂しかった。
「宇宿莉桜くん!」
突然華恋は立ち止まり叫んだ。振り向くと華恋は微笑んでいた。
桜並木を抜けるとレンガ造りの校舎が見えてきた。
まだ新しい建物は太陽を反射して輝いている。
「どうですか?宇宿莉桜くん?」
おどけたように聞いてくる高校生は義姉の宇宿華恋。彼女も今日からこの高校(中高一貫なので校舎は一緒)へと進学した。
「…なんか変な感じ。制服は違和感あるね。」
「うん。なんか莉桜が着てるの変かも。ランドセルの方が…」
「ごめんなさいね背が低くて中学生に見えませんか。」
いまだに150を越えれない背はコンプレックスだ。
「冗談冗談!ほら校門だよ?」
華恋が指差す先には校門が見えていた。
羽海学院中学校・高等学校 合同入学式
入学なんて何年ぶりだろう…あ、6年ぶりか。
「…お母さんもみてるだろうね」
2年前に火事で失った母を思うと少しだけ、寂しかった。
「宇宿莉桜くん!」
突然華恋は立ち止まり叫んだ。振り向くと華恋は微笑んでいた。