夏のキセキ!【短】
熱気のこもるグラウンドの真ん中に、
大きな黄色い旗を一生懸命振って、声を張り上げて応援する男の人がいた。
ドキッ…!
かなり遠目だけど、
爽やかな切れ長の瞳にスッと伸びた鼻、凛々しく細いあご……
その彼がイケメンであることだけは、一目で分かった。
したたり落ちる汗と日に焼けた肌が、その整った顔立ちをいっそう際立たせて…、
めちゃめちゃかっこいい…!
私は一瞬で彼の虜になった。
…彼は、何者?