隣のあなた。


『そういえば、あの時の猫は?』


ずっと気になっていて聞けずにいた


「あー、新しい飼い主に貰われていった。俺が飼っても寂しい思いさせちまうし…」


そうだったんだ……
新しい飼い主がいるなら
安心した。


『あの時…私も一人ぼっちだった。あの猫ちゃんと一緒だった…』


「けど、これからはおれがいるだろ?」



そう、これからは敦司さんが
居てくれる。
どんな時も…多分。


「うん」
< 147 / 285 >

この作品をシェア

pagetop