隣のあなた。
清算
数日が過ぎ
私の頭は晴れないまま
『はぁ…』
「紗織……ここ最近、ため息多いね」
『……なんか、答えがでない出来事が…』
「なになに?恋でもした?」
愛美さんは嬉しそうに私を見る
『違いますよ!私に身内が居たんです』
「えっ!そうなの?」
愛美さんには、母とのことを伝えてある
『けど、なんか……遺産相続があるとか、母に兄弟がいるとか…頭が追いつかない』
「え?遺産?すごい、貰っちゃえば?」
……確かにそうなんだろうけど。