隣のあなた。
「来てみたら、三人して抱き合ってるし、二人とも泣き腫らした顔してるは…」
敦司さんは私の肩を抱く
私と愛美さんはまた笑う
『敦司さん……私、幸せ』
『敦司さんがいて、愛美さんがいて、お義父さんがいて……家族だって』
私は嬉しくて
敦司さんに話した
「うん、俺らは家族だ……」
「本当の家族になろう」
『……え?』
「ん?」
『ん?……いや…なんでもない』
そのやりとりを
お義父さんと愛美さんは笑っていた。