隣のあなた。
愛美さんと敦司さんは先に帰っていった
もちろん会社に。
「紗織……退院したら、弁護士を紹介するから、心配ないよ」
『はい、ありがとうございます』
「これからは、敦司に養って貰えばいい、今まで苦労したんだから…」
お義父さんは私の頭をポンと撫でた
『んー…まだ悩んでるんです』
『一人で家に居ても…趣味もないし、無駄なお金は使いたくないし……』
家で一人で過ごすのは嫌だった
「ゆっくり考えなさい」
お義父さんは帰っていった。